国内最大級のスキー場予約・情報プラットフォーム「SURF&SNOW」を運営するインプレイ(SURF&SNOW)は15日、タイ人向け訪日旅行メディア「Talon Japan」を運営するインバウンド・バズ(東京都港区)と、日本文化である「雪」の魅力発信を目的に、業務提携したと発表した。
インプレイによると、タイ人向け訪日旅行メディア「Talon Japan」と、日本のスキー場情報サイト「SURF&SNOW」が保有する全国のスキー場ネットワークを活用し、タイを中心とした訪日観光客に向けて、スキー場やウィンターリゾートの魅力を発信。国内のスキー場やウィンターリゾートの集客に貢献する仕組みを構築する。
業務提携により、「Talon Japan」でスキー特集記事を掲載。インバウンド・バスが運営するFacebookコミュニティ(120万人規模)では、スキー関連情報を拡散する。スキー場利用に必要となる商品を掲載し、現地への来場を促進するほか、訪日観光客向けのスキー場・積雪情報サイト「JAPAN SKI GUIDE」と連携し、「Talon Japan」からのスキー場利用関連チケットの購入導線を整備する。「JAPAN SKI GUIDE」のタイ語版は11月公開予定。
また、タイ人インフルエンサーによるスキー体験のファムトリップや、地方自治体との連携によるプロモーションも検討。冬の日本を訪れる訪日タイ観光客向けに、新たな観光需要の創出を目指す。
ASEAN(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)からの訪日観光客は年々増加。2024年の年間訪日客数は430万人以上で、過去最高を記録した。
特にタイの訪日観光客はリピート率が70%以上と割合が高く、観光庁(国土交通省)の「インバウンド消費動向調査(2024年年間 集計表)」によると、タイ人の「次回(日本訪問時に)したいこと」では、「自然・景勝地観光」が46.2%、「四季の体感(花見・紅葉・雪等)」が28.8%、「スキー・スノーボード」が22.1%と、日本食やショッピング以外の「自然観賞・体験」「ウィンタースポーツ」への関心が高かった。
一方、スキー場やウィンターリゾートを運営する企業は、訪日観光客の集客に関して、言語対応や情報不足などの課題を感じているという。