一般社団法人日本エスニック協会(東京都千代田区)は、5月29日(S29)エスニックの日に合わせ、第12回「日本エスニック協会が予測する“この夏絶対流行する!エスニック食”ランキング」の結果を発表した。1位にタイ東北地方のサラダ料理「ラープ」がランクイン。上位3位をタイ料理が独占した。
同協会によると、ランキングは、協会員100人を対象に5月12日いから5月24日にかけて調査。深く広いエスニック料理の魅力を多くの人に訴求する事が目的。昨年は「アチャール」「カオソーイ」「フムス」が上位にランクイン。「ビリヤニ」が殿堂入りとなった。
今年は12回目にして、1つの国の料理が初めて上位を独占。1位「ラープ」と3位「ソムタム」はタイの東北地方イサーン地域のサラダ料理。2位の「ムーガタ」は日本の料理を参考にしたともいわれるタイの鍋料理「ムーガタ」が、初めてランクインした。
1位の「ラープ」は、タイの東北地方(イサーン地方)発の定番スパイシーサラダ料理。肉や魚などをハーブ、唐辛子、ナンプラー、ライム、煎り米粉で和えたもので、バンコクの惣菜屋やレストランでも定番料理化してきた。ラープ味のスナック菓子は、お土産として観光客にも人気。旅行先として地方都市を選ぶ日本人が増え、「イサーン地方の料理」、「郷土料理」として再認識されるようになった。
2位の「ムーガタ」は、中央がドーム状に盛り上がった鉄鍋を使い、焼肉としゃぶしゃぶを同時に楽しむタイ発祥のハイブリッド鍋料理。ルーツには諸説あり、日本に来ていたタイ人が「ジンギスカンや焼肉文化」にヒントを得て、帰国後に現地でアレンジしたのが始まりという説もある。
ドーム型の上部で豚肉などの具材を焼きながら、周りの溝に張ったスープでキャベツや空芯菜、キノコなどの野菜や春雨を煮込む。肉から溢れ出た旨味や脂がスープに流れ、野菜や麺を美味しく食べられる。にんにくや唐辛子、ライムを効かせたタイ特製のスパイシーなタレ(ナムチム)に絡めて味わう。野菜をたっぷり摂れ、大勢で炭火を囲んで食べるエンタメ性の高さから、タイ全土で圧倒的な人気を誇る国民的ソウルフードだ。
3位の「ソムタム」は、青いパパイヤのサラダ。臼に、にんにく、ナンプラー、ヤシ砂糖、唐辛子をいれてつぶし、千切りにした青いパパイヤや、トマトなどを入れて和えたもので、辛いのが特徴。バンコクで食べられているソムタムは「ソムタム・タイ」と呼ばれ、日本で食べられているものと比較的近く、東北地方のソムタムより辛さは控えめ。甘味が強く、女性に人気だ。イサーンのソムタムは辛さと酸味が効いているのが特徴。青いパパイヤ以外にも、にんじんのソムタム、きゅうりのソムタム、素麺(カノムチーン)入りソムタム、果物のソムタムなど、バリエーションが豊富。