タイのサイバー犯罪捜査局(CCIB)とマネーロンダリング対策局(AMLO)は9日、バンコクと東部トラート県で36カ所を捜索し、カンボジアの中国人実業家で上院議員のリー・ヨン・ファット氏と関係者の資産9000万バーツ超を押収した。
カオソッドなどの報道によると、当局は、国際詐欺団への関与と資金洗浄の罪で、リー氏と側近5人に逮捕状を請求。当局は、利益分配と資金洗浄に従事する組織の存在を示す証拠を掴んだという。
当局によると、バンコクのスクンビット地区にあるコンドミニアムの捜索では、不動産関係書類を押収。管理人は居たが、居住者は不在だった。トラート県の捜索先では、500万バーツ相当の土地と、8820万バーツ超が入った銀行口座を押収した。
アヌティン・チャーンウィラクン首相兼内務大臣は、リー容疑者のタイ国籍を剥奪する命令に署名。同容疑者の行為は、タイの国家安全保障や、公共の平和と秩序、善良な風俗に対する驚異だとし、タイ国籍の使用を認めれば国民に重大な損害を与えると述べた。