バンコク首都警察局は28日、オンライン株取引への投資を謳った詐欺コールセンターに関与した容疑で逮捕されたドンムアン警察署の副主任捜査官を解雇するよう指示した。
 タイラットなどの報道によると、同局の懲戒委員会は、第1管区のドンムアン警察署で副主任捜査官を務めていたパシノックノックパラン・ワッチャラペットガークゲーオ中佐の解雇を決定。同捜査官は、7日に詐欺コールセンターとの関与が発覚。警察は、公的詐欺となりすまし、コンピューター犯罪、資金洗浄などの容疑で同捜査官を逮捕した。
 事件の発端は5月。株取引プラットフォーム「FINNIXMAX」での投資を宣伝する広告をフェイスブックで見た被害者が、詐欺被害に遭う事件が発生。当初は通常通り資金を引き出していたが、投資額が増えるにつれて引き出せなくなり、被害額は120万バーツ超。
 警察の捜査で容疑者24人に逮捕状を請求し、16人を逮捕。その後の捜査で、自動車9台、ブランドバッグと宝飾品48個、外国通貨29万5920バーツ相当、携帯電話と電子機器23台、通帳とATMカード92枚など、合計2100万バーツ相当の資産を押収した。