バンコク都は、屋台料理の水準向上と伝統保護を目的に、屋台を集めた複合施設「ホーカーセンター」の整備を進めている。ルンピニー公園(パトゥムワン区)のラーチャダム通りで、2026年始めに全面開業する予定。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、バンコク都庁のエークワランユー広報担当は、都の公共事業局が6月27日から建設を開始したと報告。新施設について、食品の安全性向上と公共スペースの秩序の回復、屋台への機会提供を目的としていると説明した。
また、サーラシン通りの歩道整理に伴い、通りから立ち退いた販売業者に、優先的に屋台を出店する権利を提供する。都庁は、安定した営業スペースと収入源を確保し、既存商店の商機を支援するとしている。
新施設は、ルンピニー公園で早朝から運動する利用者や、バンコク市民と旅行者のライフスタイルに対応するため、5時~16時と16時~深夜24時に営業する。各時間帯に出店可能な屋台は88件(1店舗当たりの店舗面積4平方メートル)。バンコクの屋台料理というアイデンティティを考慮し、手頃な価格設定を求めている。
エアコンを必要とせず、自然換気が可能な設計。近隣のチュラロンコーン病院へに光の反射を抑えるため、屋根は落ち着いた色を採用している。