観光業の減速や原材料高の影響で、屋台の倒産が増加している。タイレストラン協会のソラテープ会長は12日、今年第2四半期の飲食業界は前四半期と比べて悪化し、倒産件数の多い業界トップ3に入ったと述べた。
カオソッドの報道によると、ソラテープ会長は、屋台など低価格帯店舗の倒産が増加し、中堅店にも波及していることを最も憂慮していると話した。
国民の購買力は14%低下し、中国人旅行者は35%減少している。飲食業界は現在、深刻な需要減少に直面しているほか、原材料の高騰も重なり、多くの経営者は事業継続が困難な状況だという。
こうした状況を踏まえ、同協会は2024年末から政府に対応策を提言。だが政府は、タイ経済や飲食業界を支援する政策を打ち出せていないと指摘した。
また、飲食業のサプラーチェーンは広範囲に及ぶため、飲食店の倒産が生鮮市場や販売業者にも影響するとした。雇用にも影響が広がりつつあり、製造鉱業の閉鎖による失業や、飲食店の追加求人の低迷に繋がっているという。