タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)の発表によると、2025年4月のタイ消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は前年同期比0.22%減の100.14で、13カ月ぶり減少した。ガソホールや電気料金などのエネルギー価格下落が要因。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、TPSOのプーンポン局長は、政府の生活支援政策や、野菜と卵価格の下落もCPI低下の要因だと説明。一方、豚肉や加工食品などの一部食品は値上がりしているが、インフレには影響しなかったと述べた。
2025年1~4月の平均CPIは、前年同期比0.75%増。
4月は食品・飲料部門以外の分野で1.45%低下。特にエネルギーや生活用品(シャンプー、石鹸、スキンケアなど)、掃除道具(洗濯洗剤、食器用洗剤、床用洗剤)、衣類などで価格が下落した。ディーゼル燃料や家賃は価格が上昇した。
生鮮食品とエネルギーを除いたコアCPIは101.28で、前年同月比0.98%増。1~4月の平均コアCPIは前年同期比0.91%増。
5月のCPIは4月と同水準となり、2カ月連続で低下すると予測。ドバイ原油価格が前年より大幅に低下しているため、国内のガソホール価格も下落する見込み。