タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)の発表によると、11月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は、前年同期比0.49%減称し、8カ月連続で低下した。減少幅は10月に比べて縮小した。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、TPSOのナンタポン局長は、エネルギー価格の低下と、政府の生活費削減策が要因だと述べた。
一方、食品・ノンアルコール部門は0.54%増。生産野菜や惣菜、ノンアルコール飲料の価格上昇により、3カ月連続下落から上昇に転じた。果物や卵、豚肉など低下した。
生産野菜とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は、前年同月比0.66%低下。1~11月は前年同期比0.12%減。
2025年のCPIは、0.15~0.20%減で、5年ぶりマイナスと予測。南部大洪水の影響は限定的で、0.01~0.05%上昇に留まるという。
2026年のCPIは0.0~1.0%と予測。農産物価格の上昇や、観光業の回復による関連サービスの価格上昇を見込んでいる。