ミャンマーで3月28日に発生したマグニチュード8.2の地震により、タイ・バンコクで建設中の国家会計検査院ビルが倒壊した事故で7日朝、現場付近では大雨が降る中、行方不明者70人以上の捜索が続いた。
カオソッドなど現地報道によると、タイ警察の警察犬部隊「K9 USARタイランド」は7日、現場での生存者の捜索任務を終了すると発表した。活動期間を7~10日と定めたUSARの規則の沿った措置。11日間に及んだ救助活動から撤退し、他のチームに責任を移管する。
またタイ王国首都圏警察は7日、建設工学の専門家を含む捜査官が8日、ビル倒壊現場で建設資材のサンプルを採取する予定だと発表。資材の強度などに法律違反があったかを調査する。
在タイ日本国大使館によると、日本の専門家チームは5日、タイ運輸省の要請を受け、同大使館やJICAタイ事務所関係者、タイ運輸省職員らと共に、地震の影響でクレーンが倒壊したラーマ2世通りの高速道路建設現場を視察。都市部における建設現場での安全対策について意見交換した。