タイのパッド・ガパオ・ガイ(鶏肉のバジル炒めご飯)が宇宙へ-。食品最大手のチャロン・ポカパン・フーズ(CPF)は、6月9日に米フロリダから有人ロケットを打ち上げる「アクシオム・ミッション4」に参加し、タイ料理を宇宙へ届けると発表した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、CPF最高経営責任者のプラシット氏は、タイ産鶏肉を宇宙に届けるプロジェクトは、CPFと米宇宙エージェントのVoyager社、アクシオム・スペース社、タイのMuスペース、畜産開発局などと共同で実施。宇宙食安全基準にタイ産鶏肉が合格することを目指し、2023年からプロジェクトを開始した。
CPFは、宇宙食メニューとしてタイ名物の「鶏肉のバジル炒めご飯」を用意。宇宙飛行士の食事は、品質や安全性、栄養価、無重力状態での保管など、米航空宇宙局(NASA)が厳格な認証プロセスを経て選定する。「鶏肉のバジル炒めご飯」は、厳しい審査を無事に乗りきり、宇宙飛行士の公式メニューとして採用された。
同氏は「タイ料理を宇宙飛行士の食卓に届けることができる。タイの誇りだ」と語った。
アクシオム・ミッション4は、アクシオム・スペース社が運用する国際宇宙ステーションへの民間宇宙飛行。宇宙船には米スペースX社の「クルードラゴン」を使用する。打ち上げは6月9日午後7時45分(タイ時間)。