デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ」を運営するアゴタ・カンパニー(本社:シンガポール)は4日、ヨーロッパの夏休みシーズンを控え、ヨーロッパ人旅行者によるアジアの人気旅行先ランキングを発表。タイが2年連続でヨーロッパ人旅行者に最も検索されたアジアの旅行先となった。
アゴタ・インターナショナル・ジャパンによると、次いでインドネシア、日本、マレーシア、ベトナムがランクインした。
都市別での人気旅行先は、インドネシアのバリ島がトップ。次いでタイのバンコク、コ・サムイが続いた。コ・サムイは東京に代わりトップ3入り。同島の魅力を描いた米テレビドラマ『ホワイト・ロータス』の世界的な人気が影響している可能性があるという。
日本国内の人気都市ランキングについては、2024年度は1位:東京、2位:神戸、3位:小樽だったが、2025年度は1位:東京、2位:大阪、3位:京都という結果となった。従来から人気の高い東京に加え、関西圏の都市への注目度が高まっていることが伺えるという。
ヨーロッパの主要市場は、引き続きイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、オランダがアジア旅行に関する検索数で上位を占めている。タイを検索した旅行者が最も多い出身地はイギリス、日本はドイツだった。
同社カントリーディレクターの中林さとみ氏は、「ヨーロッパの旅行者にとって、夏の逃避先としてのアジアの魅力は依然として揺るぎません。タイ、インドネシア、日本は変わらぬ人気を誇る一方で、マレーシア、中国、スリランカ、ベトナムといった新たな旅行先への関心も高まっています」とコメントしている。
調査は2025年4月、アゴタ経由での宿泊施設の検索データ(7月〜8月チェックイン予約)をもとに、昨年4月の検索と比較した。