背負っていたリュックや肩掛けバックから、旅券を抜き取られる事件がタイで相次いでいる。在タイ日本大使館は「旅券の日」である20日に合わせ、1月以降に旅券の紛失・盗難に関する相談が急増しているとして、ホームページで注意を促した。
同大使館に寄せられた旅券の紛失・盗難に関する相談は、昨年12月中は12件、2023年1月は17件、2月(20日時点)は24件に上るという。空港に到着して電車に乗っているときや、バンコクのショッピングモールで開催されたイベントに参加しているときに、背負っていたリュックから旅券を抜き取られる事件があった。またバンコクのスーパーで買い物をしていたときや、スクンビット通りを歩いているときに、肩に掛けていたバッグから旅券や財布を抜き取られた被害もあったという。
同大使館は、旅券をポケットなどに無造作に入れず、電車内やイベント会場など人が多く集まる場所では、バッグを体の前に持つなどして紛失や盗難防止に努めるよう呼びかけている。
タイで旅券を紛失・盗難被害に遭った場合、同大使館で新規の旅券発給や帰国のための渡航書の発給を申請できる。手続きにはタイ警察発行の紛失(盗難)証明書が必要なため、管轄の警察署か、バンコク・ラチャダムヌーン通りの観光警察で発行してもらう。