欧州エストニア発の配車プラットフォーム「Bolt(ボルト)」がタイ市場に参入して5年。今年は外国人観光客の減少を見据え、タイの利用者基盤の拡大が主要目標だという。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、ボルト・タイランドのゼネラルマネージャーのナタダン氏は、ボルトが現在、世界50過去以上600都市でサービスを提供し、利用者が計2億人を超えたと述べた。タイは重要市場の1つで、ボルトが東南アジアで初進出した国。
タイではバンコク、プーケット、チェンマイを皮切りに各地へ展開し、現在は35県にサービスエリアを拡大。今年中にさらに15県に展開する予定。また、今年の主要目標を、タイ国内の利用者拡大と設定。今年上半期には外国人観光客が半減したため、全利用者の15%を占める観光客の減少リスクの軽減を目指す。
ナタダン氏は「過去3年間で利用者は13倍に増加した。成長を牽引した要因は、タイ人の行動パターンに合った価格設定とサービス基準だ」と話した。
タイは都市社会の拡大を見据え、小型車両の需要が高まっている。ナタダン氏は、配車アプリ市場がまだ飽和状態には達しておらず、新規企業が継続して参入していると述べ、同社は市場トップ3を目指す挑戦者だが、国内の浸透率は10%未満のため、市場拡大の余地は大きいと話した。