中国の海外旅行解禁に伴い、タイへの航空便と入国者が急増している。スワンナプーム国際空港とタイ空港公社(AOT)は17日、空港で混雑・混乱が発生している問題について、新しい対策を発表した。
同空港とAOTによると、乗客の急増に伴い、12月は1日あたり約50便に30分以上の遅延が発生。1月は約30便、2月は15~20便と徐々に減っているが、ピーク時間帯では手荷物処理の遅れやフライトの遅延などがあると説明した。
こうした問題に対処するため、AOTは同空港で地上サービスを提供しているタイ国際航空(THAI)とバンコク・フライトサービス(BFS)に対し、スタッフと設備の早急な増強を指示。将来的には3社目の地上サービス会社を選定し、フライトと乗客の収容能力を持続的に向上させると述べた。
入国管理手続きに混雑が生じている問題については、パスポートを自動で確認する設備を増やす。11月から設置を始めて来年8月までに完了する予定。これにより、1時間あたりに対応できる出国者数が2600人増えて8800人に、入国者数は2300人増えて1万3300人になるという。
タイへの入国規制が緩和された2022年10月1日から今年2月15日までの間、同空港には合計10万7304便が離発着し、1735万179人が利用した。1月8日には中国政府が中国人の海外旅行を解禁したことから、2月15日までに16万1502人の中国人旅行者が入国。中国から入国する乗客数は、5月1日までに50万人、8月20日頃までに100万人に達すると予測している。