中国の電動アシスト自転車・電動スクーター「ヤディア」は、タイ投資委員会(BOI)から投資奨励証を正式に取得した。今後3年でタイ工場の生産力を60万台に引き上げ、将来的にタイ最大手の電動バイクブランドを目指す。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、ヤディア・テクノロジー・タイランドのジャック・ヤン最高経営責任者は、BOI認証の取得により、タイで製造されるヤディアの電動バイクが合法的に登録され、税制優遇を受けることが可能になったと述べた。
同社のサムットプラーカーン県バーンサオトン郡にある工場は年産50万台。中国の「スーパーファクトリー」と同じ生産システムを採用し、タイ人従業員は80%以上の約500人。今後3年以内に年産60万台に引き上げる予定。
ヤディア製品には、中国の研究所で開発したTTFAR(YADEA's Technology helps you to Travel FAR)技術を採用。高温多湿で雨が多く、道路状況も不安定なタイに適した製品を生産する。TTFARグラフィンバッテリーは、55℃まで耐えることができ、従来の電池に比べ寿命が3倍長い。雨季を考慮し、耐水にも優れているという。
タイ国内での主要商品は、Velax、VoltGuard、RS20、Ovaなど。現在、タイ全国に約70支部の販売店を展開。試乗やサービスセンターを含む包括的な消費者サービスを提供している。