パンダ、オカピとならび世界三大珍獣とされる「コビトカバ」を特集したムック本「コビトカバまるごとBOOK」が11日発売した。昨年、タイのカオキアオ動物園ではコビトカバの子ども「ムーデン」が誕生。世界的なブームを巻き起こした。
辰巳出版によると、「ムーデン」はタイ語で「弾力のある豚肉団子」という意味。その名の通りのムチムチボディと愛くるしい表情、活発な性格が人気を集め、世界的な人気を集めた。今年7月10日の誕生日には、国内外から1万人を超えるファンがムーデンのために来園したという。
ムック本は、今年コビトカバの繁殖に成功した神戸どうぶつ王国が監修。巻頭特集では、今年日本で誕生した赤ちゃん「ウタ」「コブシ」を取り上げる。国内の個性豊かなコビトカバたちの紹介や、記憶に残る伝説のコビトカバたちの思い出の振り返り、コビトカバの生態や発見エピソードなどの知識や情報も盛りだくさんだ。
現在、日本では6施設に全15頭のコビトカバが暮らしている。今年3月には上野動物園で、7月には神戸どうぶつ王国で赤ちゃんが誕生。上野動物園の「コブシ」はファン投票により名前が決定。神戸どうぶつ王国の「ウタ」は、専用Instagramのフォロワー数が開設時に8000人を超え、全国から多くのファンが2頭の成長を見守っている。
上野動物園のメス「モミジ」も現在妊娠中で、今年3頭目の赤ちゃんの誕生が期待されている。
野生のコビトカバは、西アフリカ4カ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ、コートジボワール)のみで生息を確認。普通のカバとは種が異なり、体の大きさは10分の1ほど。カバは主に水中で暮らすのに対し、コビトカバは陸上での暮らしに適応している。
定価税込1760円。購入は全国書店とネット書店で。