タイ証券取引所(SET)は、タイ国際航空が2025年8月4日から主要取引市場に復帰すると承認した。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、SETは、同社が取引再開に必要な要件を満たしことから、同社に対する取引停止とコンプライアンス警告を8月4日付で解除すると発表。上場廃止リストから除外する。
SETは、タイ国際航空の2020年度の財務諸表で株主資本がマイナスとなったため、2021年3月8日から上場廃止の可能性を指摘していた。
その後、同社は破産裁判所の承認を得て、債務再編手続きを完了。財務状況の改善と、取引再開に必要な基準の達成を目指していた。
復帰プロセスの一環として、同社はSETに対し、上場廃止アラートの解除と取引再開を正式に要請。同社は、戦略的株主による払込資本金の55%の売却を1年間制限する「サイレント期間」規制を遵守することに同意した。
これを受け、SETは取引停止(SP)と法令不履行(NC)マークを削除。同社の株式は、サービス産業グループ、運輸・物流セクターでの取引を再開する。