ゼリア新薬(東京都中央区)とMeiji Seika ファルマは6日、ゼリア新薬が創製した機能性ディスペプシア(FD)治療剤「アコファイド®錠 100mg」について、Meiji Seika ファルマの海外子会社タイ・メイジ(バンコク都)が先月9日、タイでの輸入販売承認を取得したと発表した。承認取得により、ゼリア新薬はMeiji Seika ファルマを通じ、タイ・メイジに製品供給や情報提供を行う。
両社は2019年11月、タイとインドネシアでアコファイドの独占的開発・販売に関する契約を締結。Meiji Seika ファルマが両国で開発を進めてきた。タイでは2021年11月、タイ・メイジが同国保険省食品医薬品庁に輸入販売承認を申請していた。
アコファイドは、2013 年にゼリア新薬が日本で製造販売承認を取得した世界初の FD を適応症とする消化管運動機能改善薬。
両社によると、FDは器質的疾患が無いにも関わらず、もたれ感や飽満感、みぞおちの痛みなどの上腹部を中心に症状が続く機能性疾患。致死的な疾患ではないものの、患者の生活の質(QOL)に及ぼす影響は大きいとされている。