在タイ日本大使館は10日、2026年1~3月のタイの治安と一般犯罪に関する情勢傾向を報告した。停戦合意が成立したタイとカンボジアの国境紛争に関し、「一定の沈静化が見られるが、現在も緊張状態が続く」と指摘。国境地域への渡航を止めるよう求めている。
外務省の海外安全ホームページによると、外務省は、タイ・カンボジアの軍事衝突に関し、国境7県(シーサケート県、スリン県、ブリラム県、ウボンラチャタニ県、サケーオ県、チャンタブリ県、トラート県)のカンボジア国境から50キロメートル以内について、危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を引き続き発出中。対象地域へ渡航しないよう呼び掛けている。
タイ深南部のテロ情勢に関し、同期間中にヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県東部で月平均14件のテロ事件が発生。前四半期比で6件増加した。いずれも銃器や爆発物を使用し、イスラム武装勢力が関係していると見られる。
外務省は、ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)について、渡航中止勧告を発出中。ソンクラー県の他郡については、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」の危険情報が発出している。
同期間に届出があった邦人犯罪被害は34件。前四半期比4件増加した。被害の内訳で一番多いのはスリで、二番目は詐欺盗。また窃盗や入管法違反の罪で法人12人が退去強制となった。