タイの国家ソフトパワー開発委員会は、バンコクのチャトゥチャック市場を今後2年間以内にソフトパワーの中心地として再開発する構想を明らかにした。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、同委員会のスラウォン会長は第1回委員会会議で、2025年度(2024年10月1日から2025年11月30日)のソフトパワー予算が、23億バーツに増額されると報告。市場の再開発に向けた準備を検討すると述べた。
バンコク都のサーノン副知事によると、チャトゥチャック市場の総合面積は68ライ。数万件の商店があり、週末は少なくとも1日8万人が来場。ピーク時には1日30万人が訪れる。
一方、観光資源として大きな可能性を秘めるチャトゥチャック市場だが、土地の使用には限界がある。所有はタイ国鉄(SRT)で、使用量は月額1800バーツ。開発や投資する場合、SRTの許可が必要で、開発の柔軟性や利便性が制限されているという。
サーノン副知事は、チャトゥチャック市場がソフトパワーを発揮できる場所になることを望んでいると述べ、本やファッション、芸術、手工芸品、食品、音楽などあらゆる物が揃うことから、最初に開発する場所として選びたいと語った。