タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)は27日、結婚よりも独身生活を好むタイ国民が増加しているとして、民間企業と協力し、独身者同士のマッチングアプリを開発すると述べた。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、当局が2年ごとに実施している世帯社会経済調査の2023年データで、保健省が定義した生殖可能な年齢(15~49歳)層の40.5%が結婚を望んでいないことが分かった。2017年は35.7%だった。
データによると、既婚者は2017年の57.9%から、2023年には52.6%に低下。離婚者も増加している。
独身者の居住地は都市が多く、最高はバンコク都の50.4%。
男女別の学歴では、独身女性は大学卒業以上の層で42%、高卒では31.2%。独身男性は高卒で29.4%、中卒で28.7%。
NESDCは、独身生活を好むタイ国民が増加している要因として、4つの概念を挙げている。1つはSINK(Single Income, No Kids:1人の収入、子ども無し)で、2023年調査では、高収入になるほどSINKの考えを持った独身者が増えるという。
またPANK(Professional Aunt, No Kids)は30歳以上の独身女性を指し、高収入・順調な仕事・子ども無しが特徴。PANKの独身者は推定約280万人だという。
Waithoodは、結婚願望がありながら、経済的理由から独身に留まっている層。
NESDCは、独身者に出会いの機会を提供するため、民間企業と協力してマッチングプラットフォームの開発を提案。社会的なイベントの実施も促進するという。