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　博報堂生活総合研究所は24日、日本・中国・アセアン8カ国調査｢グローバル定点2023｣ の結果を発表し、タイは ｢夫婦で役割を平等に分担｣の項目で首位となった。日本は21.9％で最下位だった。

　報告書によると、質問には既婚者のみが回答。タイは67.6％が「夫婦で家事や子育て、仕事などの役割を平等に分担している」と答え、8カ国中首位だった。

　ビジネスの現場にも女性の社長や役員、オーナーが多く、働く意識に男女差があまり無いという。お手伝いさんやナニーさん（保育サポート）を低料金で利用できることや、家事や育児を担う同居の両親の存在も、女性の働きやすい環境に大きく寄与。タイでは産後3カ月で職場復帰するのが当たり前となっているという。

　「自由が欲しい」の項目でも、タイは41.2％で首位だった。家族間の絆や期待が強い家族主義社会であることから、「自由を求める気持ちが強まるのかもしれない」と分析した。日本は29％で最下位だった。

　「恋愛や結婚は人生の中でさほど重要ではないと思う」の項目で、タイは26％で首位だった。研究員は、「タイの人たちは恋愛の話をよくするし、失恋ソングも目立つのに」と結果に驚きながら、タイでは単身世帯が増加していると指摘。大家族主義で未婚でも誰かと同居している人が多く、孤独を感じたり、結婚の必要性を感じにくい可能性があるとした。日本は7位（11.1％）で、恋愛や結婚を重要視している人が多かった。

　同研究所は､日本・中国・アセアンの生活者のライフスタイルや行動を把握することを目的に、初の8カ国調査｢グローバル定点｣を1月10日から31日に実施。15〜59歳の男女 1万1000人を対象にインターネット調査した。