タイ国政府観光局(TAT)とミシュランガイドは5日、2023年末に発売する2024年度版「ミシュランガイド・タイ」で、対象範囲をサムイ島など南部スラーターニー県へ拡大したと発表した。
TATのユタサック・スパソーン総裁は、「ミシュランガイドは、食通の皆さんを多様で豊かなタイ料理の冒険へいざなうでしょう」と述べた。
新型コロナウイルス感染症の流行から3 年が経ち、サムイ島とスラーターニー県のホテルやレストラン業は回復の兆しを見せ、地域経済は好転しているという。TATによると、2022 年の同県の観光収入は2021年比で600%増、観光客は900%増と、タイ国内で最高の成長率を記録している。ユタサック総裁は、「質の高い観光客を引き付ける可能性がある」としている。
スラーターニー県はタピ川の河口近くのタイ湾に位置。サムイ島、パンガン島などの群島を含む「千の島の州」として知られ、牡蠣や川エビ、塩漬けのアヒルの卵などが有名。
ミシュランガイドのGwendal Poullennec氏は、「ミシュランガイドの調査員は、サムイ島とスラーターニー県で驚くべき自然、文化遺産、色の喜びなど、魅力的で興味深い発見をしました。サムイ島の郷土料理はユニークで味わい深く、地元の新鮮な食材、特に地元で採れる魚介類が美味しさの決め手になっています」と述べている。