28日開かれた首相指名の為の下院議会で、パラン・プラチャーチョン党が推薦したサマック党首が310票を獲得し、163票を獲得した民主党が推薦したアピシット党首を引き離し首相の座を手中に収めた。尚、下院議長及び2人の副議長は棄権した。 個別に投票内容を読み上げる方法に投票方法が切り替えられたのが効を奏してか、与党側から一部の票が民主党側に流れる現象は今回は確認されなかった。 この首相指名投票に先立って行われた候補者指名の段階で秘密投票によりパラン・プラチャーチョン党が推薦したサマック党首の首相候補者指名を支持するとする票が304票、民主党が推薦したアピシット党首の首相候補者指名を支持するとする票が165票、サマック党首の首相候補者指名を支持しないとする票が6票投じられ、何れも下院議会定数の5分の1の票を獲得し、首相候補者として両者が争われる事が決せられたが、その後チャート・タイ党のバンハーン党首が無効票が異常に多いと異議を唱え、首相指名投票は急遽各議員が個別に投票内容を読み上げる、秘密でもなんでも無い投票方法に切り替えられていた。 首相指名投票で連立与党内の票割れを防ぐと共に所属下院議員にプレッシャーを与え与党内の体制を引き締める狙いがあったと見られる。
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