トヨタ・モーター・タイランドが30日発表した自動車販売統計によると、2024年の自動車販売台数は前年比26.2%減の57万2657台で、2024年のタイ自動車産業が「非常に厳しい状況」とし、2025年は経済回復と共に緩やかに回復して60万台を売り上げると予測した。
同社によると、乗用車は22万4148台(同23.4%減)。商用車は34万8527台(同27.9%減)、1トンピックアップトラック(改造ピックアップトラック含む)は20万190台(同38.4%減)、1トンピックアップトラック(改造ピックアップトラック除く)は16万3347台(同38.3%減)。
同社は、生活費高騰などの経済状況による購買力の低下や、金融機関のローン審査厳格などが、自動車市場の回復を阻む要因となっていると分析。一方でハイブリッド自動車(HEV)の販売台数は同29%増加。低迷する自動車市場の重要な原動力となるとした。
トヨタの2024年の販売台数は22万356台で、同17.1%減。市場シェア率は38.5%で首位を維持した。エコカー部門の人気が下支えた。乗用車は6万6912台(同32.6%減)。商用車は15万3444台(同7.9%減)、1トンピックアップトラック(改造ピックアップトラックを含む)は9万1001台(同29.3%減)、1トンピックアップトラック(改造ピックアップトラックを除く)は7万7987台(同26.8%減)。
2025年のタイ自動車産業は、緩やかに回復を続け、年間販売台数は同5%増の60万台と予測。タイ経済の回復や観光部門の成長が需要を支えるとした。