カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けているセブン&アイ・ホールディングスの創業家が、タイ財閥大手チャロン・ポカパン(CP)グループに数千億円規模の出資を要請していることが分かった。創業家側はセブン&ホールディングスを非上場化し、アリマンタシォンによる買収を阻止したい考え。
マティチョンなどの報道によると、創業者側は1月30日、CPグループに出資を提案。伊藤忠商事や大手銀行も出資の打診を受けているという。
アリマンタシォン・クシュタールはセブン&アイ・ホールディングスに対し、7兆円規模の買収を提案。買収阻止には8兆円以上の資金調達が必要だという。
セブン&アイ・ホールディングスは当初、年度内(2025年2月28日)にも手続きを完了させる予定だったが、資金調達の交渉が長引いている。
タイ国内でセブンイレブンを運営するCPグループの子会社CPオールは、「成長を追求しながら慎重な投資をする」と声明を発表。投資提案を検討する場合は、会社や株主、利害関係者の最善の利益を優先し、慎重に検討しながら実行するとしている。