タイ国際航空のチャイ最高経営責任者(CEO)は、プレミアムな旅行体験の向上と、市場シェアの回復のため、2~3年以内に全路線でファーストクラスを廃止し、ビジネスクラスをアップグレードする方針を明らかにした。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、タイ航空は財務基盤を回復し、再建計画を終え、4日にタイ証券取引所へ再上場。機内サービスの向上は重要な優先事項になっている。
再編計画の一環として、同社は客室構成をビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3つに編成。ファーストクラスを廃止し、ビジネス客室の最前列にアップグレードしたプレミアムシートを導入する。
チャイ氏は、「アメリカン航空やマレーシア航空など、大手国際航空会社はすでにファーストクラスを廃止し、ビジネスクラスを最上位クラスにしている」と述べ、タイ航空はすでにファーストクラスのサービスを段階的に縮小していると話した。現在、サービスを提供しているのは、バンコク~ロンドン線とバンコク~成田線を含む2~3路線のみ。
また、2033年までに保有航空機数を150機に倍増すると発表。ワイドボディ機98機、ナローボディ機52機を含む150機を目指すと述べた。今年後半に3機を追加する予定で、2024年後半~2026年初頭に中国・インド路線を拡大する方針。
同社の第2四半期の純利益は、前年同期の3億600万バーツから121億バーツに急増。財務費用の減少と、航空機リース契約の解約に伴う利益など、一時的な要因だという。売上高は510億バーツで、前年同期比14%増加した。