トラと触れ合えるタイ北部チェンマイ県の観光施設「タイガー・キングダム・チェンマイ」(メーリム郡)で今月、トラ約70頭が死亡した。犬ジステンパーウイルス(CDV)とマイコプラズマ属の細菌への感染が原因とみられる。
カオソッドなどの報道によると、トラの死亡を最初に確認したのは今月8日。同18日までに72頭が死亡した。
畜産当局は20日、飼育場に14日間の営業停止措置を出し、検疫と消毒作業を開始。検査と監視のため、生き残ったトラを同県メーテーン郡のタイガー・キングダム保護センターに移送した。
県畜産当局の獣医チームによると、検死の結果、トラの死骸から犬ジステンパーウイルス(CDV)とマイコプラズマ属の細菌を検出。重度の肺感染症を引き起こし、最終的に死に至ったとみられる。動物から人間へ感染はしない。
犬ジステンパーウイルスは、3歳未満の犬科動物を中心に発症。発熱、鼻水、下痢、嘔吐、神経症状などが現れる。治療法は対処療法のみで、死亡率は50~90%。感染前であれば、ワクチンによる予防が可能。
保護区地域事務所16(チェンマイ)のクリッツァヤム所長は、「短期間にこれほど多くのトラが死亡するのは非常に異例」と語った。
タイガー・キングダムは、インドシナトラの繁殖と保護を目的にクム・スー・トラカーン社が運営。チェンマイとプーケット、パタヤに施設がある。