在タイ日本国大使館は18日、タイ東部ラヨーン県で、狂犬病による死者が発生したことを受け、むやみに動物に近づかないよう注意を呼び掛けている。
同大使館によると、タイ保健省は、同県に住む男性が先月25日、狂犬病で死亡したと発表。報道によると、死亡したのはミャンマー国籍の男性(36歳)。子犬に手をかまれ、先月23日に狂犬病の症状を発症。同25日に死亡した。
同大使館によると、狂犬病は、主に狂犬病に感染した動物にかまれたり、引っ掻かれたりするなどしてウイルスが傷口から体内に侵入し、感染する。イヌに限らず哺乳類が感染することが知られて、アメリカやヨーロッパでは、キツネ、アライグマ、スカンク、コウモリなどの野生動物からの感染もある。稀にウイルスを含んだエアロゾルの吸入で感染することもある。
狂犬病の潜伏期間は、一般的に 1 カ月~ 3カ月。かまれた部位(侵入箇所)やウイルス量の違いで、1 週間未満から 1 年以上と幅がある。初期症状は、発熱、食欲不振、傷口の痛みや痒みなど。ウイルスが中枢神経系に広がるにつれ、脳と脊髄に、進行性で致命的な炎症を起こす。その後、強い不安感、一時的な錯乱、水を見たり風に当たると首(頸部)の筋肉がけいれんする恐水症や恐風症、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんが起こり、呼吸器障害などの症状を示す。効果的な治療法はなく、感染者のほぼ 100%が死亡する。
同館は、感染予防のため、むやみにイヌやネコ、ウシなど野生動物に近づいたり接触したりせず、ペットにも注意を払うよう注意喚起。狂犬病の流行地域へ渡航する場合、渡航前のワクチン接種を推奨している。