三菱重工のグループ会社、ミツビシ・ヘビー・インダストリーズ・アジア・パシフィック(MHI-AP)は8日、タイ政府系石油ガス大手のタイ石油公社(PTT)と、アンモニア燃料で発電するガスタービンの導入を目指し、実現可能性を調査する覚書を締結した。
同社はタイ石油公社と共同で、アンモニア発電の経済性や、アンモニアから生成する電力の潜在需要に関する調査を実施する。
アンモニアの生産から利用までのバリューチェーンにおいて強固な基盤を構築するため、サプライチェーンのほか、アンモニアの受け入れから貯留・ハンドリング・発電所への輸送までの安全性を検討する。
また両社は、アンモニアを燃料とするガスタービンの発電設備導入を目指し、スケジュールと建設候補地を調査する。
三菱重工グループは、「タイ石油公社との協業を通じ、タイでアンモニアサプライチェーンの構築を支援する。発電分野など各産業で、脱炭素需要に応えいく」としている。