タイでは違法タバコが増加し、現在では国内タバコ市場の25%以上を占めている。タイ・タバコ貿易協会のタンヤサラン事務局長は、毎年5月31日の世界禁煙デーに、官民による禁煙キャンペーンを実施すると述べた。
カオソッドなどの報道によると、違法タバコの輸入は、汚職と規制の抜け穴が原因。違法タバコはカンボジア産が多く、国境地帯のサケーオ県、チャンタブリー県、トラート県、スリン県、ムックダーハーン県、ナコーンパノム県などを経由して国内に密輸され、合法タバコと見た目が変わらないため、タバコ店が騙されて購入することが多いという。
そうした違法タバコを取り扱ったタバコ店に物品税局の抜き打ち検査が入ると、店は数万バーツの罰金を科される。偽タバコによる罰金などの問題を回避するため、タバコの販売を止める店も多く、正規のタバコ販売免許を持つ店は2023年の50万件から、2024年には45万件に減少した。
調査によると、違法タバコは正規品と比べて安価で、年齢確認の無いオンライン販売もあり、人気を集めているという。