タイ字紙プラチャーチャート・トゥラキットの5日付報道によると、コンビニエンスストアチェーンのファミリーマートを運営するセントラルリテール(CRC)は、段階的にファミリーマートの店名を「トップデイリー(Top Daily)」に改装している。バンコク都のピンクラオ周辺では改装が終わり、店頭の看板や従業員の挨拶に変化が見られるという。
報道によると、おでんなどの人気商品は通常通り販売。店名の改装は、2023年初頭にCRCが発表していた。小売事業の核に「トップスブランド」を据える戦略に変更する。
CRCのヨン最高経営責任者(CEO)は、コンビニ事業の国内トレンドは大型志向に変化しており、平均面積120平方メートルのファミリーマート店舗では消費者の需要に応えられないと述べた。トップスブランドの店舗は平均250~300平方メートル程度で、商品の種類が豊富だという。
トップスブランドの認知度向上に向け、「トップス」や「トップスフードホール」「トップスファインフード」など、食品部門の事業にブランド名を使用する。
タイ国内のファミリーマート店舗は、2017年から2018年にかけて約1000店舗から減少し、2021年には805店舗、現時点で409店舗に半減している。1号店のプラカノン店は1993年7月にオープン。2号店はシーロム店だった。1999年12月には100店舗を突破し、チョンブリー県内に初めて地方店舗をオープンした。人気商品の「おでん」は2006年8月に10店舗で販売を開始。2008年に500店舗、2010年に600店舗、2012年に700店舗、2013年に800店舗に拡大していた。
セントラルリテールは2012年、ファミリーマートのタイ現地法人と合弁契約を締結。2013年に現地法人の社名をセントラルファミリーマートに変更した。2020年5月、セントラルリテールの子会社であるセントラルフードリテールが、セントラルファミリーマートの株式を49%取得し、完全子会社化していた。