本日(20日)、タイ陸軍最高司令官のプラユット大将が、タイ国内全域を対象に戒厳令を発令した。
タイ地元紙によると、バンコク都内の一部の道路が封鎖されるなど、多少の混乱は見られるものの、現在の暫定政権に影響はない模様だ。
戒厳令を発令したプラユット大将は、現在バンコク首都圏をはじめ、タイ各地で政治集会が行われる中、ある過激派勢力が定期的に集会参加者を襲撃し多数の死傷者を出しているとした上で、今後各地で暴動が起きる可能性を考慮し戒厳令の発令を決断したと語っている。
これと同時にテレビ局を管理下に起き報道規制を敷いたこと、暫定政権による保安管理機関を解散し、新たに設立した軍管理の機関に権限を移管したことを明かしている。
現在タクシン派団体の反独裁民主戦線(UDD)によるバンコク郊外での集会、反タクシン派団体の人民民主改革委員会(PDRC)による民主記念塔近くでの集会に対して、陸軍が出動し包囲し解散を呼びかけている。
戒厳令の発令は、2006年に起きた軍事クーデター以来8年ぶり。