タイ運輸省は、スクールバスの2割が車両検査で不合格になったことが分かった。シリポン運輸副大臣が、同省で10月29日に開かれた第17回タイ道路安全セミナーの記者会見で明らかにした。
カオソッドの報道によると、シリポン氏は、スクールバス約1万6000台を検査した結果、約20%が不合格だったと説明。より厳格な規制と基準の工場が必要だと述べた。
スクールバスの安全対策に関し、同省が追加規制を設定し、基準の引き上げを進めているという。新規制では、シンボルマークのステッカー貼付や、要件を満たしたライトの装備、新ナンバープレートの仕様を義務付け、道路上でスクールバスを明確に識別できるようにする方針。
現在、タイでは1日当たり約50人、年間約1万5000人が交通事故で死亡。直近10年では状況は改善しつつあるが、継続的な取り組みが必要で、最終的に死者ゼロを目指すとした。
近年、タイでは高齢者の危険運転が新たな課題として浮上。シリポン氏は、自動車・バイクの高齢ドライバーの運転技能を評価するガイドラインや、高齢者が自主的に運転免許証を返納できる制度など、同省が議論する準備を進めていると述べた。免許証を返納した高齢者に、生涯無料の公共交通機関の利用券を提供する日本の制度を参考にする可能性もあるという。
シリポン氏は「80歳の高齢者が車を運転し、道幅が狭いバイク専用橋で立ち往生したり、三輪電動バイクで逆走したりする光景が見られる。社会が議論すべき問題だ」と述べた。