地理情報科学・宇宙技術開発庁(GISTDA)の13日公開の衛星画像によると、タイ中部4県で洪水が広範囲に発生し、約81万3000ライ(1300平方キロメートル)が影響を受けている。
バンコク・ポストなどの報道によると、アユタヤ、アーントーン、スパンブリー、ナコーンパトムの各県の一部が浸水。多くが農業地帯と住宅地で、アヌティン・チャーンウィラクン首相は、土地が乾燥するまで毎月補償金を提供すると述べた。
当局はバンコクへの影響を軽減するため洪水管理を徹底しており、アユタヤの住民は「首都を守るためにアユタヤが高い代償を支払っている」と政府を批判した。
バンコク都では13日未明、豪雨による洪水が各地で発生。ラーマ4世通りと3世通り、クロントゥーイ通り、ラチャダーピセーク通り周辺など、主要道路と経済区57カ所が浸水した。
チャッチャート・シッティパン都知事は、チャオプラヤー川の水位とは無関係で、短時間の豪雨が原因だと説明。排水システムとポンプをフル稼働して水位の低下に努めていると強調した。
一方、ノンタブリー県防災軽減局は、ムアンノンタブリー郡、パーククレット郡、バーングルワイ郡を災害地域に指定したと発表。チャオプラヤー川の流量増加と数日間続く豪雨の影響で河川が氾濫し、80地域が浸水した。