タイ警察は24日、東京の違法マッサージ店に未成年の少女を残して立ち去った母親に、人身売買容疑で逮捕状を取得した。母親は現在、売春に関与した疑いで、台湾当局に拘留されている。
ネイションなどの報道によると、母親と12歳の少女は6月下旬に訪日。母親は少女をマッサージ店に連れて行き、翌日姿を消した。少女は客に性的サービスを強要されていた。9月中旬に、少女が東京出入国在留管理局に助けを求め、事件が発覚した。
日本の警察は、労働基準法違反容疑で、マッサージ店経営者の細野正之容疑者(51歳)とタイ人従業員のクリタヤポン容疑者を逮捕した。
タイの支援団体によると、母親は29歳で約7年前に夫を亡くし、以来、マッサージ師として家計を支えていた。母親は人身売買と未成年搾取の罪で、最長20年の懲役刑が科される可能性がある。
キティラット・パンペット国家警察長官は24日、タッチャイ・ピタニーラブトル警察副長官に、少女の安全を確保し、日本と台湾の当局と協力して証拠の共通を継続するよう指示した。人身売買組織に対処するため、警察と外務省、インターポールが参加する合同タスクフォースも結成した。
少女の祖母は24日、児童・女性財団の支援で警察本部を訪問し、タッチャイ副長官と面会。祖母は日本メディアの報道を受け、孫娘を深く心配していると伝達。1日も早くタイに帰国することを願っていると話した。
タッチャイ副長官は、少女には日本当局の職員が同行し、日本政府の保護下にあると説明。日本当局が調査を完了した後にタイへ送還される予定で、1~2カ月必要だと話した。