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　タイ商務省の27日発表によると、9月の輸出額は前年同月比19％増の309億7070万ドルで、15カ月間連続上昇した。上昇率は過去42カ月で最高。輸入額は同17.2％増の296億9560万ドル。貿易収支は12億7520万ドルの黒字。

　クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、石油関連品、金、軍事装備品を除いた輸出額は同15.7％増。同省は、米国関税の明確化と、米国の貿易政策の緩和傾向を受けて輸出が伸びたと分析。一方、農産物輸出は未だ減少傾向だとした。

　1～9月の輸出額は、前年同期比13.9％増。石油関連品、金、軍事装備品を除く輸出額は同13.6％増の2541億4650万ドル。輸入額は同11.9％増の2545億7580万ドルで、貿易収支は4億2930万ドルの赤字。

　同省貿易政策・戦略事務局（TPSO）のナンタポン氏は、工業製品の輸出が前年同月比26.4％増加したことが9月の輸出を牽引したと述べた。主要輸出製品は、コンピューター、自動車、宝石・アクセサリー、スマートフォン、機械、変圧器など。

　一方、石油関連製品やエアコン、半導体デバイス、ラジオ受信機、テレビ、トランシスタ・ダイオードなどは縮小した。

　農産物・農工業製品の輸出額は同8.1％減少し、2カ月連続で低下した。農産物は同18.2％減。農工業製品は同4.1％増で、３カ月ぶり上昇。増加した主要製品は、鶏肉加工品、植物性・動物性オイル、小麦製品、砂糖、冷蔵・冷凍エビなど。減少した製品は、コメ、果物、飲料、調味料など。

　主要輸出市場への輸出額は同15.1％増。米国35.3％増、中国3.2％増、ASEAN（5カ国）20.4％増、日本6.2％増、EU11.9％増。CLMVは9.6％減。

　二次市場は同8.5％増加。南アジア28.6％増、オーストラリア2.8％増、中東8.1％増、ラテンアメリカ31.7％増、ロシア・CISグループ32.5％増。一方、アフリカ12.6％減、英国14.2％減。

　年末までの3カ月の輸出額が平均250～260億ドルの場合、タイの年間輸出額は9.4～10.4％増加と予測。9.4％増の場合3291億4600万ドル、10.4％増の場合3321億4600万ドルで、金額・成長率共に過去最高となる見込み。