9月24日にバンコクのサームセーン通りで発生した道路崩落事故を受け、チャッチャート・シッティパント都知事は4日、崩落現場に立つサームセーン警察署を取り壊して再建する必要があり、サームセーン通りの再開を無期限に延期すると述べた。
カオソッドなどの報道によると、チャッチャート都知事は、警察やバンコク都高速輸送局(MRTA)、公共事業・都市計画局、バンコク都庁(BMA)、建設会社などと会合を開き、現場の状況を再評価。1週間で約3000立方メートルの砂を投入し、追加の基礎杭を設置したが、警察署の構造柱周辺を中心に、さらなる亀裂や地盤のズレを確認。被害が拡大しているという。
専門家は、警察署を解体しなければ、復旧作業中に倒壊の危険性があると警告した。
工事は4日夜に開始。敷地内から約30台の車両を撤去し、続いて被害が最も深刻な建物の右端から解体する。撤去作業の経費は4000万バーツの見込み。
工事に伴い、今月中旬にも再開予定だったサームセーン通りの再開は無期限延期となった。
チャッチャート都知事は、スピードより安全を優先し、解体には数週間かかると述べた。