タイ国政府観光庁(TAT)は7月31日、訪問者情報を更新し、タイとカンボジアの緊張が続いているため、国境7県(ウボンラーチャターニー、シーサケート、スリン、ブリーラム、サケーオ、チャンタブリー、トラート)では厳戒態勢が続いていると発表した。
TATによると、チャンタブリーとトラートの指定地区では戒厳令が継続。タイ軍とカンボジア軍の間では現在停戦が発効しているが、当局は全ての関係者に対し、引き続き警戒を怠らないよう勧告している。
旅行者に対し、影響を受けた県の全国境検問所、観光名所、国立公園、展望台、および周辺地域への立ち入りを避けるよう強く勧告。厳戒態勢下の検問所での出入国は引き続き禁止。国境付近の道路は避けるよう呼び掛け、すべての訪問者と居住者は、地元当局と軍関係者の指示に完全に従うよう求めている。
また2025年7月30日から8月15日まで、全国的なドローン禁止令が施行。認可機関による運用を除き、すべての無人航空機(UAV)の飛行は禁止されている。軍関係者は、無許可のドローンを警告なしに無力化する権限がある。違反者は罰金や懲役を含む法的罰則の対象となる。
タイ国内の他の地域への旅行は、引き続き影響なく可能。航空、鉄道、バス、フェリーを含む国内・国際交通機関は通常通り運行中。バンコク、チェンマイ、プーケット、サムイ、クラビ、パタヤ、アユタヤなどの主要観光地は引き続き営業しており、観光客を歓迎している。旅行者は最新情報を入手し、適切な計画を立てるよう勧めている。
国境地域へ向かう旅行者は、交通機関のスケジュール変更の確認が必要。タイ国際航空(THAI)は最近、バンコク~プノンペン線の運航スケジュールを調整。アランヤプラテートとサケーオのバーン・クロン・ルーク国境駅間の鉄道は運行を再開した。
7月31日時点の立ち入り禁止区域は以下の通り。
ウボンラーチャターニー
• プーチョンナヨイ国立公園 (ナーチャルワイ群)
• ケンラムドゥアン (ナムユーン群)
• チョンアンマ検問所 (ナムユーン群)
• ヨードドーム野生生物保護区
スリン
• プラサート・タ・ムエン・トム/トッド
• プラサート・タ・クワイ
• プラサート・バン・プルアン
• プラサート・プム・ポン
• チョンチョム
• パノムスワイ森林公園
• パノムドンラック国境地帯
• フアイ・タプタン-フアイ・サムラン野生生物保護区
シーサケート
• カオプラウィハン国立公園(カンタララック群)
• チョンサガム
• カンタララックとプーシン付近の国境地帯
• フアイサラ野生動物保護区
• パノムドンラック野生動物保護区
ブリーラム
• チョンサイタク
• タプラヤ国立公園
• バンクルアットとラハンサイ近くの国境地帯
• パノムルン歴史公園
• プラサート ムアン タム (ムアン タム石聖域)
サケーオ
• バンクロンルック検問所とロンクルア市場
• プラサート・ドック・コック・トム
• アランヤプラテートとクロンハット近くの国境地帯
チャンタブリー
• バンレムとバンファットカッドの検問所
• ポンナムロンとソイダオ付近の国境地帯
トラート
• バン ハット レック、バン ムエン ダン、バン マムアンの検問所
チャンタブリー県の戒厳令発令地区
ムアン・チャンタブリー、ターマイ、マカム、レームシン、ケン・ハン・メーオ、ナーヤイ・アム、カオ・キッチャクット
トラート県の厳戒令発令地区
カオ・サミン