東南アジアのスポーツ・健康ビジネスの拠点化を目指し、2026年6月25日~27日、タイ初となるスポーツ・健康産業専門展「スポルテック・タイランド2026(SPORTEC Thailand 2026)」をバンコクで開催する。イベントは日本とタイの企業の共催。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、同イベントは展示会専門企業のTSOインターナショナル(東京都新宿区)と、タイのスポーツイベント企画会社リザルトベース社、PMGコーポレーションが連携して開催。観光スポーツ省とスポーツ庁、大国政府コンベンション&エキシビジョンビューロー(TCEB)などが支援する。
TSOインターナショナルの佐々木剛代表取締役は、東京で15年にわたり、フィットネス・スポーツ見本市・展示会の「スポルテック東京」を開催している実績を踏まえ、イベントを東南アジア地域に拡大する自信と準備があると述べた。
観光スポーツ庁によると、2025年のタイ・スポーツ産業によるGDPは、前年比6.9%増の約2180億ドルに拡大する予測だ。
リザルトベース社のウィッタヤー代表取締役は、商務省事業開発局の統計によると、タイのフィットネス・スポーツ用品サービス業者が28.8%増加し、総収入も6~7%増加していると指摘。タイのスポーツ産業は高い潜在性を秘めているが、企業が国際的に商業展開するための拠点が不足しているため、見本市の開催がギャップを埋める足掛かりになると期待を込めた。
タイウェルネス&ヘルスケアエキスポを主催したPMGコーポレーションのナリンティップ最高経営責任者は、航空路線の増加や政府による観光客誘致政策が後押しとなり、2025年のタイMICE産業が目標収益の2000億バーツを達成する可能性が高いと述べた。現在のタイのウェルネス・ヘルスケア業界の市場価値は1.2兆バーツ超で、今後5年間に年間6~8%の成長が見込まれるとしている。