タイ南部の観光地プーケットは、爆弾の脅威や津波の危険性など、複数の危険情報による旅行者の減少に直面している。ホテルの予約キャンセルが増加し、四ツ星ホテルは三ツ星程度の価格に値下げ。従業員に無給休暇を出すホテルもあるという。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、南部ホテル協会のスクシット会長は14日、5~7月は旅行者の少ない時期だが、今年の外国人旅行者数が前年同期比で約10%減少したと語った。中国人旅行者は半減。紛争の影響で中東からの旅行者も減少した。
また、同県の大手ホテルオーナーの情報筋は、客室稼働率が徐々に低下し、一部ホテルでは過去10年の予約数と比較して20~30%まで落ち込んでいると話した。アンダマン海沿岸の複数の県で6月に発生した爆弾事件の影響で予約のキャンセルが増加。津波の危険性に関する報道がさらに追い打ちを掛けたという。
県内のホテルは5月以降、価格競争に陥っている。五ツ星ホテルは、宿泊価格を四ツ星か三ツ星レベルに値下げ。三ツ星ホテルは通常1泊約2000バーツだが、四ツ星ホテルが2000バーツまで値下げしたため、1000バーツ程度まで値下げせざるを得ない状況だ。6月末頃から、従業員に無給休暇を出すホテルもあるという。