タイのサイバー警察は、日本の大手企業から700万ドルを詐取したメール詐欺事件に関与したとして、タイ国籍とアフリカ国籍の6人を逮捕した。当局は、容疑者らが詐取した資金のうち658万ドルを凍結し、日本企業に返還する。
カオソッドの報道によると、事件は4月25日、タイの商業銀行からの通報で発覚。同行は警察に、大手日本企業がサイバー詐欺の被害に遭い、タイの口座に700万ドル以上を送金したと報告した。
警察の捜査によると、犯罪組織は日本企業と取引先のメールを傍受。正規ドメインに酷似した偽メールドメインを作成し、日本企業の財務部門に「送金要の銀行口座情報が変更になった」と嘘のメッセージを送り、送金を促していたという。
日本企業の送金直後、タイ人容疑者らが現金を引き出す様子が監視カメラに映っていた。また捜査の結果、首謀者がタイ人配偶者を持つナイジェリア国籍の男だと判明した。