タイ内閣は17日、2028年から5年間、バンコクでF1世界選手権「F1Aフォーミュラー・ワン・ワールド・チャンピオンシップ」を開催する権利の入札予算400億3967万バーツを承認した。観光スポーツ省が提案していた。
タイラットの報道によると、ジラユ政府報道官はレース会場について、交通量が少なく、住宅地への影響も少ないチャトゥチャック区8カ所に設置すると述べた。毎年3日間(金・土・日曜)開催する予定。
サーキットは全長5.7キロメートルで、チャトゥチャック公園からクルンテープ・アピワット中央ターミナル駅までを走る。駅構内838ライ、北バスターミナル(モーチット2)109ライ、チャトゥチャック市場241ライ、クイーン・シリキット公園207ライ、チャトゥチャック公園163ライ、PTT本社45ライなど、約2000ライを使用。コース周辺のグランドスタンドに最大10万8200人の観客を収容する。
各会場は準備や2日間のトレーニング走行、レース当日の計5日間閉鎖される予定。
ペートンターン・シナワット首相は3月、F1のステファノ最高責任者と会談。バンコクでのストリートサーキットグランプリの開催に向け、実現可能性を調査していた。タイ政府は、5年間のイベントによる収入を約200億ドルと推計。2028年開催の場合、国内外の来場者は約40万7000人(国内:31万4500人、外国:9万2500人)の見込み。
経済効果は約160億バーツ、政府収税は年間約14億バーツ、新規投資は年間約70億バーツ、新規雇用は年間8000人増えると予測している。