隣国ミャンマーで発生した地震の影響により、タイ・バンコクで倒壊した建設中の国家監査局ビル(チャトゥチャック区)では、閉じ込められた作業員らの懸命な救出活動が続いている。31日午後には、生存率が急激に低下するとされる発災72時間が経過する。
現地報道によると、バンコク消防救助局は、瓦礫に閉じ込められた作業員3~7人の生命兆候(バイタルサイン)を確認したと発表。位置は深さ3メートル地点で、重機を投入して瓦礫撤去に当たっている。発災時、現場には約320人の作業員がいたという。
ビル倒壊による死者は10~13人。目の犠牲者を救出したと明らかにした。現時点で作業員8人が負傷、78人が行方不明。
同ビルはカンペーンペット通り沿いに位置。敷地面積は約11ライ。2020年から21バーツを投入して建設中で、最上階付近まで完成していたという。
エラワン緊急医療センターによると、地震によるバンコク都内の死傷者は30日時点で、死者17人、負傷者32人、行方不明者83人。
現地報道によると、都内ではマンション建設現場でクレーンが倒壊し、7人が死亡したとの情報もある。シーロム地区ではエレベーターが落下し、3人が負傷した。