ペートンターン・シナワット首相は28日、地震の緊急対策会議のため、南部プーケットへの公式訪問を中断してバンコクに戻った。当局は余震の可能性を警戒。ペートンターン首相は国民に対し、冷静な対応を呼び掛けている。
現地報道によると、ペートンターン首相は、誤報やパニックを避けるため、公式の関係機関からの最新情報を入手するよう呼び掛け。国営放送NBTが公式情報ネットワークとして指定されているという。
またペートンターン首相は救助活動のため、タイ軍のミャンマー派遣を検討するようプームタム・ウェーチャヤチャイ国防相に指示。捜索救助チームとして、兵士と医療関係者が30日、空軍航空機で物資と共に派遣された。
タイ気象局は31日、公式フェイスブックでライブ配信を実施。地震発生時は机の下に隠れたり、ビルなど高い建物から離れたりして身を守ることや、普段から高い場所に物を置かないことなど、被害の予防や対策について発信した。
地震観測局は、28日午後1時20分(現地時間)にミャンマーで発生したマグニチュード(M)8.2の地震後、30日正午時点で余震が166回発生したと報告。159回はM1.0~4.9だった。
また30日午前9時58分にはプーケットの南西401㎞に位置するスマトラ島北部でM5.3の地震が発生。同局は、ミャンマー地震との関連性は無く、津波の心配もないとしている。