タイのバンコク都庁は28日、隣国ミャンマーで発生した強い地震を受け、都が災害地域に指定されたと発表した。チャッチャート・シッティパン都知事が災害対応を調整する。
バンコク・ポストなど現地報道によると、チャッチャート都知事は28日、地震により首都の多くの高層ビルが被害を受け、点検を進めていると述べた。30日時点で都庁に寄せられた被害報告は9500件。優先順位を付けて、1日700件ペースで検査する。
地震発生後、バンコク全域で多くの人が職場や学校を離れたため、帰宅困難者が続出。多くの人が徒歩で帰宅した。英国出身のマーク・スミスさん(65歳)は、「地震後、道路と歩道は車両と人でいっぱいになった。街から出られず、タクシーを探しているが来るか分からない」と話した。
マンションに帰宅後も困難は続いた。安全確認のため閉鎖された建物も多く、部屋に入れない事態が発生した。
都知事は帰宅困難者に対応し、28日にルンピニー、ベンジャシャリ、ベンジャキティ、チャトゥチャックの各公園を夜間開放。移動式トイレを設置し、飲料水を配布した。