タイ警察は20日、書類を偽装して盗んだレンタカー50台以上を車両登録し、インターネットで転売した疑いで、容疑者9人のうち8人を逮捕したと発表した。容疑者らは1カ月平均台を盗み、転売により4000万バーツ以上売り上げていたという。
タイラットの報道によると、警察は中部ナコーンパトム県ドーントゥーム郡の屋台飲食店で、首謀者のタラーテープ容疑者(32歳)とパッタラー容疑者(32歳)、指示を受けて犯行に及んでいた6人を逮捕した。1人は逃亡中。
警察によると、容疑者らは集団で行動し、指示役や資金提供者、窃盗担当、文書偽装担当など役割を分担。容疑者らは昨年12月19日、中部チャチューンサオ県のレンタカー会社で車を借りた後、車に搭載されていた位置情報サービス(GPS)を切断したため、レンタカー会社が通報した。
レンタカー会社が確認したところ、盗難車のナンバープレートが変更されていたため、1月7日に警察に連絡。運輸省陸運と協力して捜査を進め、盗難車の新しいナンバープレートの申請に、偽装文書が提出されていたことが判明した。
1月8日、高速道路警察は、ナコーンパトムを出発して北へ向かう盗難車を発見。ターク県で取り押さえた。盗難車の運転手は取り調べに対し、ソーシャルメディアで価格が30万バーツの車を見つけて購入し、スパンブリー県のガソリンスタンドで受け取ったと話した。