タイの大手映画館では11月、日本映画「違国日記」「化け猫あんずちゃん」「ぼくのお日さま」の3本が劇場公開予定だ。
ヤマシタトモコの人気作品を実写映画化した『違国日記』は、11月7日からメジャー・シネプレックやSFシネマで公開。主演は新垣結衣、早瀬憩。夏帆、瀬戸康史、小宮山莉渚らが出演。監督・脚本・編集は瀬田なつき。日本では6月7日に公開。
[ストーリー]
両親を交通事故で亡くした15歳の朝(早瀬憩)。葬式の席で、親戚たちの心ない言葉が朝を突き刺す。そんな時、槙生(新垣結衣)がまっすぐ言い放った。
「あなたを愛せるかどうかはわからない。でもわたしは決してあなたを踏みにじらない」
槙生は、誰も引き取ろうとしない朝を勢いで引き取ることに。こうしてほぼ初対面のふたりの、少しぎこちない同居生活がはじまった。人見知りで片付けが苦手な槙生の職業は少女小説家。人懐っこく素直な性格の朝にとって、槙生は間違いなく初めて見るタイプの大人だった。対照的なふたりの生活は、当然のことながら戸惑いの連続。それでも、少しずつ確かにふたりの距離は近付いていた。
だがある日、朝は槙生が隠しごとをしていることを知り、それまでの想いがあふれ出て衝突してしまう――。(公式ホームページより)
いましろたかし原作の同名漫画をアニメーション映画化した『化け猫あんずちゃん』は、11月21日からメジャーシネプレックスやSFシネマで上映する。
映画公式ホームページによると、主役の「あんずちゃん」の声優を担当するのは、俳優だけでなく多岐に渡るジャンルで活躍を続ける森山未來。監督は久野遥子と山下敦弘。
『化け猫あんずちゃん』は5月に行われた第77回カンヌ国際映画祭の「監督週間」に、日本のアニメーションとして6年ぶりに選出された。6月開催の世界最古で最大のアニメーション映画祭アヌシー国際アニメーション映画祭2024の「コンペティション部門」にも出品された。日本では7月19日に公開した。
[ストーリー]
雷の鳴る豪雨の中。お寺の和尚さんは段ボールの中で鳴いている子猫をみつける。その子猫は「あんず」と名付けられ、それは大切に育てられた。時は流れ、おかしなことにあんずちゃんはいつしか人間の言葉を話し、人間のように暮らす「化け猫」になっていた。
そんなあんずちゃんの元へ、親子ゲンカの末ずっと行方知れずだった和尚さんの息子・哲也が11歳の娘「かりん」を連れて帰ってくる。しかしまた和尚さんとケンカし、彼女を置いて去ってしまう。かりんは哲也が別れ際に言った「母さんの命日に戻ってくるから」という言葉を信じて待ち続けるも、一向に帰ってこない。かりんは、あんずにお願いをする。「母さんに会わせて」。たった一つの願いから、地獄をも巻き込んだ土俵際の逃走劇が始まるんだニャ。(公式ホームページより)
同じく11月21日公開の『ぼくのお日さま』は、田舎のスケートリンクを舞台に、吃音のあるアイスホッケーが苦手な少年と、選手の夢を諦めて恋人の地元でスケートを教える男、コーチのことが少し気になるませたスケート少女の、雪が降り始めてから溶けるまでの淡くて切ない小さな恋たちの物語。
監督はデビュー作『僕はイエス様が嫌い』でサンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史。少年・タクヤを越山敬達、少女・さくらを中西希亜良、コーチ荒川役を池松壮亮が演じる。
同作は第77回カンヌ国際映画祭では日本作品で唯一オフィシャルセレクションに選出された。
[あらすじ]
雪が積もる田舎街に暮らす小学6年生のタクヤ(越山敬達)は、すこし吃音がある。タクヤが通う学校の男子は、夏は野球、冬はアイスホッケーの練習にいそがしい。
ある日、苦手なアイスホッケーでケガをしたタクヤは、フィギュアスケートの練習をする少女・さくら(中西希亜良)と出会う。「月の光」に合わせ氷の上を滑るさくらの姿に、心を奪われてしまうタクヤ。
一方、コーチ荒川(池松壮亮)のもと、熱心に練習をするさくらは、指導する荒川の目をまっすぐに見ることができない。コーチが元フュギュアスケート男子の選手だったことを友達づてに知る。
荒川は、選手の夢を諦め東京から恋人・五十嵐(若葉竜也)の住む街に越してきた。さくらの練習をみていたある日、リンクの端でアイスホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て、何度も転ぶタクヤを見つける。
タクヤのさくらへの想いに気づき、恋の応援をしたくなった荒川は、スケート靴を貸してあげ、タクヤの練習につきあうことに。 しばらくして荒川の提案で、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり……。(公式ホームページより)