タイ当局は20日、違法インターネットケーブルが東北部ムックダーハーン県から第2友好橋を渡り、ラオス国内へ約5キロメートル地点まで設置されているのを発見し、切断したと明らかにした。ラオスを拠点とする詐欺集団が使用していた可能性があるという。
マティチョンの報道によると、国家放送委員会(NBTC)のナタトーン委員長らは記者団に対し、違法ケーブルは広範囲のインターネットをカバーしているため、ラオスの詐欺集団は発信元をタイに偽装し、タイの企業や発信者を装うことができるという。
同氏によると、NBTCがタイ国内の通信サービスを提供する権利を付与した民間企業がケーブルを設置したと話したが、企業名は明らかにしなかった。
同氏は、違法インターネットケーブルはラオスのビジネス街まで到達しており、約1万人のユーザーにサービスを提供できると指摘。詐欺集団の活動を支援していると述べた。
当局はこれまで、国境検問所や川沿いに敷設された違法インターネットケーブルを発見してきたが、国境を越える橋に敷設されているのを発見したのは初めてだという。