16日午後4時30分頃、タイの首都バンコクのパトゥムワン区ラーチャプラソンにある高級ホテルの部屋で、ベトナム国籍の男性3人と女性3人が死亡しているのが見つかった。争った形跡は無く、検視の結果、青酸カリによる中毒死だという。
公共放送PBSの報道によると、ベトナム人のグループは13日と14日にホテルに到着し、2回に分けてチェックイン。7階に4部屋、5階に1部屋を予約していた。7人が宿泊する予定だったが、チェックインしたのは5人で、6人の遺体が見つかった。
警察は、ベトナム人らは殺害された可能性が高く、7人目の人物がいるとみて捜索している。
ホテルの記録によると、現場はグランドハイアット・エラワンホテル。7階の4部屋は15日午後にチェックアウト予定で、荷物は5階の部屋に移されていた。全員顔見知りとみられる。宿泊料金は支払われていないという。
15日午後1時頃に料理6つの注文があり、手つかずの状態で見つかった。カップは6個あり、飲み物は全て飲み干されていた。ドアは内側から施錠されていた。また男女2人がドアの前に倒れていたという。
セター・タビシン首相は午後9時20分頃、現場のホテルに到着。首都警察と共同会見を開き、死後約24時間が経過していると明らかにした。死者2人はアメリカ国籍も所有していた。セター首相は、旅行者の信頼を確保するため、徹底的な捜査を指示したという。